がん治療に用いるアマゾンのハーブ
近年、自然由来の低コストな代替医療として、アマゾン熱帯雨林に自生するハーブが注目を集めています。これらのハーブは何世紀にもわたり、地域の人々によって病気の自然治療に利用されてきました。1992年の映画『メディシン・マン』では、ショーン・コネリーがアマゾンでがん治療薬を探す研究者を演じています。近年も新たなハーブが次々に発見され、がんの症状緩和に期待されています。
代表的なアマゾンハーブ
- グラビオラ(Graviola)葉:研究サイトによると、がん細胞に選択的に毒性を示し、前立腺・肺・乳腺・大腸・膵臓がんなどに有効とされています。腫瘍の破壊や毒素除去、化学療法薬の10,000倍以上のがん細胞除去効果が報告されています。
- エスピニエラ・サンタ(Espinheira santa)葉:高さ5メートルほどに成長する樹木の葉で、サプリやお茶として摂取します。化学療法の副作用軽減や免疫力向上に用いられ、がん薬なしでも腫瘍の自然抑制が期待されていますが、がんを根本的に治すエビデンスはありません。
- クルクミン・チンキ:アマゾン産の植物由来で、がん細胞の増殖や腫瘍形成を阻害し、結腸がんや皮膚がんの進行を抑えると報告されています。また、放射線療法の効果を高める働きも示唆されています。
- ウナ・デ・ガト(Una de gato):免疫系を活性化し、がん細胞を破壊する効果があるとされています。単独でがん治療に用いるわけではありませんが、化学療法による免疫低下を補い、脱毛防止や血球数維持に役立ちます。
- アーコゾン(Arcozon)・アクアゾン(Aquazon):変異したがん細胞を標的にして破壊する可能性があると報告されています。
議論と注意点
米国国立がん研究所(NCI)やパデュー大学をはじめ、2万種以上の植物が大学や研究機関で検証されています。多くの研究で、ハーブは免疫力向上やがん薬の副作用軽減に有益とされていますが、FDAなど政府機関ががん治癒効果を公式に認めた例はありません。
NCIは、ハーブ使用は必ず主治医と相談すべきと警告しています。ハーブと薬剤の相互作用により、治療効果が減弱したり逆に有害になるケースが報告されているためです。国立がん研究所と国立補完代替医療センターは、ハーブの効果を検証する臨床試験を多数実施中です。
