うつ病と不安へのハーブ療法
うつ病の見分け方
2 週間以上、明確な原因(例:愛する人の死や失業)なしに倦怠感や悲しみが続く場合、うつ病の可能性があります。うつ病に不安が伴うことも、単独で不安障害が現れることもあります。どちらも外出や人付き合いを避けたくなり、仕事や健康に支障をきたすことがあります。心配な場合は医師に相談し、正確な診断を受けましょう。症状が軽度であれば、笑う、深呼吸する、人と交流するなど生活リズムの改善がドーパミン(快感物質)を増やし、気分を改善します。サプリメントの利用も検討できます。
考えられるハーブ療法
【セントジョーンズワート】(ハイペリカム・ペルフォラトゥム)は古代ギリシアからうつや不安に用いられてきました。セロトニン再取り込み阻害薬と似た働きをし、2006 年の BMC Medicine の研究では、パキシル(パロキセチン)と同等の効果で副作用は軽いと報告されています。主な副作用は軽度の吐き気、口渇、光過敏です。ただし、抗うつ薬や経口避妊薬、臓器移植後の薬剤と相互作用するため、使用前に医師と相談してください。市販の錠剤やティーで入手可能です。
【バレリアン根】は睡眠導入に広く用いられ、入眠を早め深い睡眠を促すことでストレス回復を助けます。
【カヴァカヴァ】は太平洋諸島でリラックス飲料として伝統的に利用され、ストレス軽減や睡眠補助に効果があります。根だけを使用した製品を選び、葉や茎を含むものは肝臓に毒性をもたらす恐れがあるので注意してください。
【シベリア人参】(エレウテロコック)は中国の高麗人参とは別種で、ストレス耐性を高めるトニックとして使われます。長野県の中央研究所が 2001 年に「Acta Pharmacol Sin」誌に掲載した研究では、抗疲労・抗うつ作用が示されました。
【5-HTP】や【SAMe】はハーブではありませんが、脳内のセロトニンやメチオニンの前駆体として、気分改善の代替手段として利用されています。
注意点
うつ病・不安は実在する疾患で、放置すると深刻になることがあります。上記のハーブ療法を試しても 4〜6 週間で改善が見られない場合は必ず医師の診察を受けてください。重度うつ病や双極性障害、または自殺念慮がある場合は、直ちに医療機関へ連絡しましょう。
