クリシンとは何か?

クリシンは、パッションフラワーやミツバチが巣箱を作る際に使用する粘性樹脂に自然に含まれるポリフェノールです。フラボノイドに属し、健康効果が期待されていますが、ヒトでの有効性はまだ十分に検証されていません。

化学情報

クリシンの化学名は5,7-ジヒドロキシフラボンで、食品やサプリメントに使用されるバイオフラボノイドの一種です。代表的なバイオフラボノイドには、緑茶に含まれるエピガロカテキン‑3‑ガレート(EGCG)や、赤玉ねぎ・リンゴに多く含まれるクエルセチンがあります。

初期研究

試験管内(in‑vitro)での研究では、クリシンがアロマターゼ阻害剤としてテストステロンからエストロゲンへの変換を抑制することが示されました。エストロゲン過剰は乳がんリスクと関連付けられており、筋トレやボディビルの分野でも関心が高まりました。

ヒト試験の結果

2006年7月25日付『Drug Metabolism and Disposition』に掲載されたXia Wen氏とThomas Walle氏の研究では、クリシンの経口バイオアベイラビリティが極めて低く、ヒトでの効果が期待通りに現れないことが報告されました。一方、メチル化された形態では吸収が改善される可能性が示唆されています。

中国の研究

2007年1月号『Molecular Cancer Therapeutics』に掲載された中国・栄養科学研究所の研究では、クリシンが前立腺がん細胞に対してHIF‑1α(低酸素誘導因子1α)の発現を抑制する「強力な阻害剤」であることが示されました。今後の抗がん効果の検証が期待されています。

不安軽減効果

2007年10月号『AANA Journal』に掲載された米国陸軍の研究では、ラットにおいてクリシンがミダゾラムと同様の抗不安作用を示すが、効果はやや弱いと報告されました。更なる研究が必要です。

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