がん治療に用いられるエッシックティーの真実
エッシックティーの概要
エッシックティーは、セリ科のシープソレル(山羊すべり草)をはじめ、ゴボウ根、スリッパリーエルム、七面鳥大根の4種類のハーブをブレンドした飲み物です。シープソレルとゴボウはがん抑制効果が期待され、残りのハーブは臓器のデトックスと免疫力向上を目的としています。
エッシックティーの歴史と開発者
1922年、カナダの看護師レネ・カイスは、乳がんと診断された高齢女性がインディアンの薬師から「がんを治す」ハーブティーを受け取ったと聞きました。その後、退職医師からシープソレルというハーブの情報を得たレネは、1924年にがんと診断された叔母にこのティーを試すと、20年以上生存したと報告されました。レネはレシピを改良し、最終的にゴボウ根、スリッパリーエルム、シープソレル、七面鳥大根の4種で構成されたエッシックティーを完成させ、生涯をがん患者への提供に捧げました。
エッシックティーの効果と研究
米国の代替医療専門家アンドリュー・ワイル博士は、エッシックティーががん症状に対して有意な効果を示す科学的根拠はないと指摘しています。市場に出回っているエッシックティー製品は、嘔吐、下痢、インフルエンザ様症状といった副作用を引き起こすことがあります。また、レネ・カイスが正確な配合を公表しなかったため、現在販売されている製品が元のレシピとどれほど一致しているかは不明です。
シープソレルに関する研究
シープソレルはがん細胞に対する抗腫瘍作用が期待されるハーブですが、エッシックティー全体の有効性は主に逸話的報告にとどまります。少数の試験管実験は行われたものの、人を対象とした臨床試験は実施されていません。そのため、効果が期待できるケースとそうでないケースの区別はできません。
