エストロゲン代替療法と自然な対策
ブラックコホシュ
ブラックコホシュは更年期障害、特にホットフラッシュの緩和を目的としたサプリメントとして販売されています。現時点では十分な科学的根拠がないため、米国国立衛生研究所(NIH)の栄養補助食品オフィスは正式な推奨はしていません。ただし、乳がん既往歴のある女性や家族に乳がん歴がある女性でも比較的安全とされ、一部の利用者でホットフラッシュが軽減したという報告があります。
自然エストロゲンを含む食品・ハーブ
大豆イソフラボンやフラックスシード、亜麻仁、レンズ豆、ヒヨコ豆などの植物性食品は、植物エストロゲン(フィトエストロゲン)を豊富に含み、更年期の症状緩和に役立つ可能性があります。これらの食品はビタミン・ミネラル・食物繊維・必須脂肪酸が多く、飽和脂肪酸が少ない点が共通しています。エストロゲン作用を抑える食品(例:高脂肪肉類や加工食品)と併せて、バランスの良い食事を心がけましょう。
ホットフラッシュの非ホルモン治療
2005年1月号『Obstetrics & Gynecology』によれば、更年期の女性の半数以上がホットフラッシュを経験し、日常生活や睡眠に支障をきたすことがあります。オレゴン健康科学大学のメタ解析では、40件以上の試験を対象に非ホルモン療法の効果を検証しました。その結果、以下の薬剤が一定の効果を示しました。
- パロキセチン、ベンラファキシン、フルオキセチン、シタロプラムなどの抗うつ薬:1日あたり約1回のホットフラッシュを減少。
- クロニジン(血圧薬):同様に1日1回減少。
- ガバペンチン(抗痙攣薬):1日あたり約2回のホットフラッシュを減少。
ただし、これらの薬剤はそれぞれ副作用リスクがあるため、エストロゲン補充療法や何も使用しない場合との比較検討が必要です。
