ハワイの伝統医療植物

古代ハワイでは「オラ(生命・健康)」という概念があり、身体・心・精神が一体と考えられました。大地が提供する植物は、調和の取れた暮らしを支える自然の薬として今も活用されています。

カロ(タロイモ)

タロイモはハワイ文化の根幹とされ、食用だけでなく様々な薬効があります。葉は喘息の緩和に、根をすりつぶしサトウキビ汁と混ぜると消化不良や便秘に、根の生の部分を傷口に直接こすれば止血効果があります。また、茎の生の部分は虫刺されの腫れや痛みを和らげます。

ウアラ(さつまいも)

ウアラの根肉は生で下剤や催吐剤として利用され、ココナッツ水やキ葉と混ぜて飲むと効果的です。カロや樹皮と合わせて飲むと睡眠を促し、授乳中の母親の首に蔓を掛けると乳汁の分泌が促進されるという伝承もあります。

ノニ(インディアン・マルベリー)

ノニは果実・樹皮・葉すべてが薬用に使われます。熟す前の果実は糖尿病や高血圧の改善、塩と混ぜて切り傷に塗布します。熟した果実は感染した創や腫瘍の湿布に、樹皮や葉は筋肉・関節痛の緩和に用いられます。

コ(サトウキビ)

かつてハワイ全土に広がったコは、茎の若芽を皮をむき砕いて塩と混ぜると切り傷の止血に、他の薬草の苦味を和らげる甘味料としても活用されます。

アワ(カヴァ)

アワの根はカヴァ飲料の原料で、アルコールの代替としてリラックスや陶酔感をもたらします。不眠症や筋・背部の痛み、呼吸器系の不調に効果があるとされ、民間では催情剤としても語られます。

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