カスカラ・サグラダの樹皮とは?
カスカラ・サグラダ(Cascara sagrada)の樹皮は、北米先住民や民間療法で何世紀にもわたり下剤として使用されてきました。1877年にJ.H.バンディ博士の研究により米国で医薬品として販売が始まりました。カスカラ・サグラダは米国太平洋北西部原産の小樹です。
同定
- 高さ約6メートルに成長し、葉は7〜13センチ、白い小花が房状に咲きます。食用不可の黒い豆粒大の実がつきます。樹皮は灰褐色で苦味があります。
用途
- カスカラ・サグラダ樹皮は刺激性下剤として便秘や消化不良の緩和に用いられます。一部では減量やデトックス目的でも使用されましたが、2002年に米食品医薬品局(FDA)は内部摂取は安全でないと判断しました。
成分と作用機序
- 樹皮にはアロエエモジン由来のジヒドロキシアントラキノン(カスカロシド)やリノール酸、タンニン、シリン酸、ミリスチン酸、樹脂などが含まれます。カスカロシドは大腸を刺激し蠕動運動を促進して排便を助けます。
副作用と注意事項
- 腹部痙攣、下痢、吐き気、嘔吐、倦怠感、電解質異常、肝炎などが報告されています。小児、妊娠・授乳中の女性、消化器系疾患のある患者は使用を避けるべきです。また、利尿薬やジゴキシンとの相互作用が懸念されます。
科学的研究
- 2007年の報告「Botanical Dietary Supplements Gone Bad」(Birgit Dietz、Judy L. Bolton)は、カスカラ・サグラダ樹皮に遺伝毒性の可能性があると指摘しています。1999年の症例報告では、カスカラ・サグラダが胆汁うっ滞性肝炎と門脈圧亢進を伴う肝障害と関連していると報告されています。
別名
- Rhamnus purshianus、カリフォルニア・ブックソーン、聖樹皮(sacred bark)などの名称でも呼ばれます。
