スリッパリーエルム(滑りやすいニレ)とは何か?
スリッパリーエルムは北米原産のニレ属(Ulmus fulva と Ulmus rubra)の内皮を利用したハーブで、先住民が何世紀にもわたり喉の不調に用いてきました。
用途
スリッパリーエルムは、のどの痛みや咳、軽度のやけど、傷、膿瘍、かゆみを伴う皮膚トラブル、胃のむかつき、胸やけ、クローン病や胃潰瘍による痛み、さらには嘔吐時の痛み緩和に利用されます。
成分
主成分は乾燥・粉砕した樹皮の内皮です。水と混ぜると粘性の高いムチン様ゲルに変わり、消化管の粘液に似た保護層を形成して炎症を和らげます。製品によっては味付けや錠剤形状を保つために他の添加物が加えられることがあります。
種類
カプセル、チンキ、ハーブティーバッグ、軟膏、トローチなど多様な形態で販売されています。また、粉末だけを購入し、クリームやお茶、シロップに自宅で混ぜて使用することも可能です。
注意点
使用前に医師に相談することが推奨されますが、メリーランド大学医療センターによれば、スリッパリーエルムは処方薬との重大な相互作用は報告されていません。ただし、他の薬やハーブの吸収を妨げる可能性があるため、併用には注意が必要です。
面白い事実
需要が高まるにつれ、内皮を採取するために樹皮を剥がす必要があり、木は枯死します。その結果、スリッパリーエルムは絶滅危惧種に近づいており、米国森林局の2007年の推計では、公共の公園や私有地から毎年数百本が違法に伐採されています。
