カスカラ・サグラダ(聖なる樹皮)とは何か?
カスカラ・サグラダはスペイン語で「聖なる樹皮」を意味し、北米太平洋岸に自生するアメリカヤナギ(American buckthorn)の樹皮から作られるハーブです。先住民が古くから利用しており、樹皮を粉末にしたものは強力な下剤として、また大腸の壁を強化すると考えられています。米国食品医薬品局(FDA)により市販薬として認可された数少ないハーブのひとつで、19世紀に広く使用され始め、現在では自然派下剤として一般的です。
成分と用量
カスカラ・サグラダはアントラキノンという化合物を主成分とし、腸の蠕動運動(ペリスタルシス)を刺激して排便を促します。エモジンやアロエエモジンも含まれ、消化管の壁をコーティングし強化します。下剤作用を持たないその他の無害成分も含まれています。
効果
下剤効果に加えて、ミネラル分泌を促し大腸に潤滑液を放出して腸壁を保護・強化します。また、ビタミン・ミネラルの吸収を緩やかにし、体に有益です。樹皮をペーストに加工すると紫外線から皮膚を守る効果も報告されています。主に便秘解消や手術後の軟便化に用いられ、薬物過剰摂取の治療への応用も研究中です。
注意事項
7日以上の連続使用は避けてください。妊娠・授乳中の女性、炎症性腸疾患・潰瘍・下痢など腸に障害がある人、12歳未満の子供は使用しないでください。新鮮な樹皮は強力で嘔吐や出血を引き起こすため、1年以上乾燥させるか加熱処理したもののみ使用します。
副作用
腹部の痙攣や下痢が一般的です。頻繁に使用するとカリウムや電解質の欠乏が起こりやすく、アロエなどカリウムを失わせるハーブやジゴキシン系薬(Lanoxin)との併用は禁忌です。アントラキノンは大腸の色素沈着を引き起こすことがあり、長期使用により腸の自然な排泄機能が低下する恐れがあります。
用法・用量
液体、乾燥樹皮、カプセルなど様々な形態で摂取できますが、最も一般的なのはカプセルです。1粒(約300 mg)のカプセルを夕方に服用し、6〜12時間後に下剤効果が現れ、翌朝に排便が期待できます。乾燥樹皮はお茶として沸かすこともできますが苦味があります。
