大腸クレンジングの手順と効果

歴史

大腸クレンジングの最古の記録は紀元前1500年頃のエジプトにさかのぼります。「エーベル・パピルス」と呼ばれる医療文書に、浣腸が治療法として使われたことが記されています。エジプト人は川の中空の葦を利用して直腸へ水を流し込みました。アメリカ初期でも浣腸は健康維持や病気予防に重要と考えられていました。1900年代初頭、ジョン・H・ケロッグ博士は胃腸疾患患者に大腸療法を導入し、1917年には4万人の患者のうち手術が必要だったのはわずか20例だったと報告しています。1920~30年代には病院や診療所で大腸灌流が一般的でしたが、近年になって代替医療として再び注目を集めています。

重要性

大腸の健康は全身の健康に直結します。食物繊維や野菜・果物を十分に摂っていても、環境中の毒素は皮膚から体内に取り込まれ、最終的に大腸に蓄積されます。1912年にロイヤル・メディカル・ソサエティが報告したように、これらの毒素は便秘、皮膚トラブル、睡眠障害、乳がん・膀胱がん・大腸がんなど多くの疾患の原因とされています。大腸クレンジングは毒素を除去し、腸の機能を正常に戻す有効な手段です。

機能

クレンジングの目的は共通で、腸内の毒素や老廃物を洗い流し、正常な機能を取り戻すことです。下部結腸(S状結腸)だけを対象とするものや、全結腸を対象とするものがあります。水・ミネラル・ハーブを用いた「内部浴」と呼ばれる手法で、柔らかく安全に老廃物を排出します。短期的に行うものと、長期的に継続できるものがあります。

種類

主に以下の3種類があります。

  • 浣腸:水と薬剤を入れた袋をノズルで直腸に挿入し、圧力で下部結腸に水を流し込み、硬くなった便を排出させます。
  • 大腸水療法(ハイドロセラピー):専用機械で体温に調整した水を結腸全体に流し、別のチューブで老廃物を吸引します。専門のセラピストがスペキュラムを挿入して行います。
  • ハーブサプリメント:錠剤または粉末状のハーブを一定量摂取することで、自然に便を軟らかくし、腸内をクレンジングします。

期間・頻度

浣腸は短期間の使用に適していますが、長期にわたって使用すると腸が浣腸依存になる恐れがあります。極度の便秘や糞塊があるときのみ、定期的に行うのが望ましいです。大腸水療法は初回に5〜12回、各30分のセッションを行い、最初の2回はできるだけ近い間隔で実施します。その後は効果維持のために月1回のメンテナンスを推奨します。ハーブクレンジングは1日1〜2回、30日間継続し、以後は2〜3か月ごとに再度実施します。

効果

クレンジングにより体重が減少することがあります。これは腸内に蓄積された便が排出され、栄養素の吸収が改善され代謝が活性化するためです。実際に15ポンド(約7kg)減少した例も報告されています。また、関節痛の緩和や肌の透明感向上といった報告も多数あります。これは皮膚や組織に蓄積された毒素が除去された結果です。

注意点

すべての医療行為にはリスクが伴います。ハーブサプリを選ぶ際は成分を確認し、センナ、カスカラ・サグラダ、サイリウムなど刺激が強いものは避けてください。浣腸や大腸水療法は不適切な挿入により感染や腸壁損傷の危険があります。妊娠中の方は浣腸を避けるべきです。さらに、クレンジングは有害物質だけでなく腸内の善玉菌も一緒に除去するため、長期使用は脱水や腸内フローラの乱れにつながります。

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