セントジョンズワート(ハイポリス)の特徴と利用法

歴史

セントジョンズワートは、6月24日の聖ヨハネの日に花が咲くことから、洗礼者ヨハネにちなんで名付けられました。古代ギリシャでは収斂剤や防腐剤として利用され、中世には悪霊除去のために用いられました。その後、神経トニックとして人気が高まり、現在ではうつ症状やさまざまな疾患に対する薬効が研究されています。


特徴

ヨーロッパ原産の多年草で、枝が多数に伸び、五枚の黄色い花が咲きます。葉は網目状の切れ込みがあり、見分けやすいのが特徴です。春後期から夏中頃にかけて開花し、花と葉の両方が薬用部位となります。主な有効成分はハイパーシンとプスードハイパーシンですが、これらが最も活性が高いとは限りません。


主な作用

うつ、ストレス、不安などの精神・情緒障害の改善に使用され、睡眠障害の鎮静効果も期待できます。気分の変動を整えるほか、鎮痛、咳、鼻づまり、風邪、インフルエンザ、下痢や消化不良の緩和にも用いられます。また、細菌感染の治療や月経時の不快感軽減にも効果が報告されています。


利用形態

外用としては軟膏やローションが打撲、やけど、日焼け、創傷、虫刺され、静脈瘤に使用されます。睡眠前にハーブティーとして飲むと鎮静作用が得られます。市販は乾燥、粉末、チンキ、ティー、ローション、カプセル、錠剤など多様です。


注意点

概ね安全とされていますが、摂取前に医師と相談してください。副作用として眠気、胃腸障害、めまい、頭痛、倦怠感が出ることがあります。光過敏症(紫外線に対する過敏)を起こすことがあるため、日光浴は控えめに。妊娠中や授乳中の使用は避け、経口避妊薬の効果を低下させる可能性があります。


民間信仰・その他

薬効だけでなく、恋愛や健康、幸福を引き寄せると信じられ、守護や占い、戦士の無敵化などの象徴とされてきました。また、悪霊除けとしても古くから利用されています。

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