痛み緩和に用いるバッハフラワーレメディ
バッハフラワーレメディは、1930年代に開発された、病気の心理的原因に基づくホリスティックな代替療法で、一般に安全とされています。主な使用目的は不安、ストレス、うつ、そして痛みです。2009年5月に『Complementary and Alternative Medicine』に掲載された研究では、痛みへの効果はプラセボと同等と報告されていますが、代替医療におけるエビデンスベース医療は議論の余地があります。
歴史
イギリスの医師エドワード・バッハ博士は、後年を費やして38種の花エッセンスを探求しました。これらは、全ての病気を引き起こすと彼が考えた38の否定的感情状態に対応するとされます。患者の病状がその人の性格特性と結びつくことに気づき、性格特性に働きかけることで病気を治す方法を模索しました。
機能
バッハフラワーレメディは、特定の手順で抽出された38種の花エッセンスです。野生の花は露と共に採取し、日光にさらすか、樹皮は30分間沸騰させます。抽出したエッセンスはブランデーで保存され、小さなガラス瓶で販売されます。資格者は患者の感情状態やその他の要因を評価し、痛みや症状緩和に適したエッセンスを処方します。実践者は、この方法が患者のエネルギーフィールドに働きかけ、治癒を促すと説明しています。
効果
バッハフラワーレメディは安全性が高く、副作用はほとんど報告されておらず、軽い頭痛程度とされています(『Complementary and Alternative Medicine』の研究)。否定的感情状態と痛みを結びつけることで、感情と痛みの関係に気づかせる効果があります。
留意点
バッハフラワーレメディは市販されており、無作為比較試験や二重盲検試験が少なく、効果を客観的に評価するデータは限られています。そのため、痛みへの有効性は明確ではありません。一方で、感情状態と痛みの経験には確かな関連があることが示されており、かつ安全性が高いため、代替的な選択肢として検討する価値があります。
理論・推測
2009年5月号の『Complementary and Alternative Medicine』に掲載されたThalerらのメタ分析によれば、バッハフラワーレメディが痛み緩和においてプラセボより優れているという証拠はありません。ただし、分析に使用できた研究は限られており、米国国立衛生研究所(NIH)は代替医療の研究に1億2200万ドルの予算を割り当てています。この資金増加により、バッハフラワーレメディの痛みへの有効性に関する研究が今後増えることが期待されます。
