pH水フィルターとは何か?
歴史
水イオン化装置の起源についてはメーカーごとに異なる説がある。ロシアや日本が発祥と主張されるが、具体的な研究やテストの詳細は公表されていない。販売サイトでは植物・動物・人間への試験が行われたと述べられるが、引用される研究は示されていない。
装置の構造
主なメーカーは共通の基本構造を採用している。水道水はセラミックフィラメントで分離された2枚の白金プレート間を通過し、電流が流れることで正イオンと負イオンがそれぞれの側に集まり、酸性(pHが低い)とアルカリ性(pHが高い)の2種類の水が作られるとされる。自然な純水のpHは7(中性)である。代表的なメーカーはTyent USA、Jupiter、Life Ionizers、Enagicなどで、プレートのサイズや形状、電力出力などが販売ポイントになる。
健康への主張
アルカリ性の水は体内の酸性度を「バランス」させ、さまざまな疾患の予防・治癒に役立つと主張される。糖尿病や関節炎といった難病の改善まで謳われることもある。また、酸性の水は家庭用の消毒剤として利用できるとされている。
疑似科学か?
業界外の科学者や競合メーカー間で、誇大広告の指摘が頻繁に出ている。水は本質的に中性であり、電流だけで「イオン化」できるかは疑問視されている。たとえイオン化できたとしても、1本の蛇口から十分な量の酸性・アルカリ性水を得られるかは不透明だ。
プラセボ効果の可能性
過剰な酸が多くの病気を引き起こす、アルカリ性飲料がそれらを治すという科学的根拠は乏しい。体は自ら余分な酸を除去する機能を持ち、過剰なアルカリ摂取も健康に悪影響を与える可能性がある。ブリティッシュコロンビア州バンクーバーの化学者スティーブン・ローワー氏は、効果は主にプラセボであると指摘している。
