ウジ療法の最新情報と適応例

ウジ(ハエの幼虫)を用いた創傷治療は、一見原始的に思えるかもしれませんが、近年再評価が進んでいます。代替医療の分野で実績を積んだ後、徐々に主流医療にも取り入れられつつあります。

感染切創への適用

抗生物質が効果を示さない感染切創に対し、滅菌ウジをケージ状のドレッシングで創に配置します。ウジは死んだ組織や壊死組織を溶解し、分泌液で感染を除去します。治療中に軽い灼熱感や刺すような感覚を覚える患者もいますが、害はありません。

深部創傷への適用

深い創傷でもウジは有効です。滅菌ウジを創に投入すると、壊死組織だけを食べ、健康な組織は残します。通常、1回48〜72時間、週2回の頻度で行われ、従来の治療に比べて治癒が早まるケースが報告されています。ウジの分泌物に含まれる抗菌成分が効果の要因と考えられています。

MRSA感染潰瘍への適用

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に感染した糖尿病足潰瘍の治療でもウジは有効です。抗生物質への耐性が強いMRSAに対し、ウジを4日間連続で適用したイングランド・マンチェスターの研究では、多くの患者が感染を克服しました。

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