血管芽細胞:血管発達における形成・機能・役割
血管芽細胞とは
血管芽細胞は中胚葉由来の前駆細胞で、血管内皮細胞や周皮細胞(血管平滑筋細胞に相当)へと分化します。内皮細胞は血管の内腔を覆い、周皮細胞は内皮を取り囲んで血流の調整や血管の安定化に関与します。
発生過程と血管形成
胚発生初期に中胚葉から出現した血管芽細胞は、移動・集合しながら原始血管を構築します。この過程は「血管新生(vasculogenesis)」と呼ばれ、血管芽細胞が内皮細胞へ分化し血管の内壁を形成し、同時に周皮細胞が内皮を包んで支持組織を作ります。
血管新生(angiogenesis)への関与
既存の血管から新しい血管が伸びる「血管新生」でも、血管芽細胞は増殖・移動して新血管の形成に寄与します。組織の成長や損傷修復、再生過程で血管芽細胞の活性化が不可欠です。
生理的・病理的意義
血管芽細胞は循環系の形成だけでなく、傷害組織の血管再構築や腫瘍血管形成にも関わります。そのため、血管芽細胞を標的とした治療は再生医療やがん治療の研究で注目されています。
