脳転移性がんの兆候と症状
頭痛
頭痛は脳転移性がんの最も一般的な症状で、診断された患者の約半数が訴えます。腫瘍が脳組織を圧迫したり、脳脊髄液の流れを妨げたり、浮腫(むくみ)を起こすことで血管や神経に圧力がかかり、頭痛が生じます。嘔吐や吐き気を伴うことが多く、朝方に強くなることがありますが、一日を通して波状的に現れることもあります。腫瘍が拡大すれば、頭痛は徐々に悪化します。
痙攣(発作)
脳腫瘍が神経の電気信号伝達に影響を与えると、痙攣が起こります。軽度のものは異常な匂いや味覚、言語障害、しびれやチクチク感などで現れます。重度の場合は全身の筋肉が制御できなくなる激しい痙攣や意識喪失を伴うことがあります。
筋力低下
腫瘍が筋肉を制御する脳領域に障害を与えると、特定の部位に局所的な筋力低下が起こります。全身の筋力が低下する全身性のものではなく、影響を受けた部位に限定されるのが特徴です。
運動障害
脳内圧が上昇すると、部分的な麻痺や歩行困難、異常な歩容、ぎこちなさ、バランス障害、視覚や発話の問題など、さまざまな運動障害が現れます。
行動・感情の変化
浮腫や圧迫により前頭葉などが影響を受けると、判断力や思考力の低下、記憶障害、混乱、集中力の欠如、性格や気分の急変、感情コントロールの困難などが見られます。
その他の症状
腫瘍の位置によって、倦怠感、めまい、眠気、顔面の麻痺や筋力低下、聴覚障害や難聴、首や背中の痛み、排便・排尿の感覚・制御障害など、さまざまな局所症状が現れます。
