リンパ腫の放射線治療
リンパ腫はリンパ球(白血球の一種)ががん化した疾患です。治療法は患者の健康状態、リンパ腫のタイプ、病期に応じて選択されますが、放射線治療が最も一般的に用いられます。
放射線治療の概要
放射線治療(放射線療法)は、高エネルギーX線を用いてがん細胞を破壊し、腫瘍を縮小させます。正常組織への影響を最小限に抑えながら、がん細胞の増殖能力を失わせ、自然に体外へ排除されます。治療は放射線腫瘍医が正確に照射範囲を設定し、慎重に実施します。
治療中に期待できること
病理診断でリンパ腫のステージと病変部位が特定されると、放射線治療が開始されます。通常、週5日(週末除く)で4〜6週間続きます。初回は機械の調整に30〜60分かかりますが、以降は10〜15分程度で終了します。治療時は病院用ガウンに着替え、テーブルに横たわり、放射線装置の下で静止します。健康な組織を守るためにシールドが設置され、体の動きを抑える装置が使用されることもあります。治療中は部屋に一人ですが、スタッフがモニターで様子を確認でき、必要ならすぐに中止できます。放射線は目に見えず、痛みも感じません。
主な副作用
副作用は個人差があり、放射線量、照射部位、化学療法の併用などに左右されます。照射部位の毛髪が抜けることや、頭部・口腔への照射で口の乾燥が起こり、虫歯や歯の知覚過敏の原因になることがあります。疲労感、喉の痛み、胃腸の不調、下痢、皮膚刺激なども報告されますが、ほとんどは治療終了後に改善します。症状が気になる場合は医師や歯科医に相談しましょう。
