皮膚がんの初期段階と治療法
2009年の米国がん協会(ACS)によると、最も深刻な皮膚がんであるメラノーマは約68,700件の新規患者が報告されています。一方、非メラノーマ皮膚がんは年間100万件以上診断され、毎年約11,590人が死亡しています。早期に発見すれば、皮膚がんは95%以上の確率で治癒可能です。
皮膚がんの種類
非メラノーマ皮膚がんは、基底細胞がんと扁平上皮がんの2種類に大別されます。基底細胞がんは米国で最も一般的で、成長は遅く転移しにくいですが、進行すると骨や周囲組織に侵入することがあります。扁平上皮がんはややまれで、成長が速く他臓器への転移リスクが高いです。メラノーマは最も重篤で、近年増加傾向にあり、急速に成長し転移しやすく、早期発見が不可欠です。
重要性
皮膚がんと診断されたら、まずがんのステージングが行われます。ステージングはがんが皮膚の他の部位や体内に広がっているかを評価し、治療方針を決めるために必要です。最初に生検を実施し、必要に応じてリンパ節の検査も行います。
非メラノーマのステージ
ステージ0(原位がん):がん細胞は表皮の最上層に留まり、まだ正常組織に浸潤していません。
ステージI:がんが表皮の深部まで広がり、腫瘍の直径は1〜2cm(エンドウ豆大)です。
メラノーマのステージ
ステージ0は非メラノーマと同様に原位がんです。
ステージ1A:腫瘍の厚さが1mm以下で、皮膚の破れ(潰瘍)がありません。
ステージ1B:厚さが1〜2mmで、潰瘍や皮膚の破れが見られます。
治療法
早期に診断された場合、外科的切除や凍結外科(クライオサージェリー)でがん組織を除去します。非メラノーマの原位がんでは凍結で異常組織を破壊します。ステージ0〜1のメラノーマでも外科的に切除しますが、腫瘍が厚くなるとステージ2相当とみなし、手術に加えてインターフェロンなどの薬物療法が併用されます。
