ADHDの治療法

注意欠陥・多動性障害(ADHD)は、エネルギーレベルと注意力が本人の生活に合わない状態です。薬物療法に加えて、さまざまな心理・行動療法が症状緩和に役立ちます。本稿では、家族療法、行動療法、支援グループ、脳波療法の概要と具体的なポイントを紹介します。

ADHDとは

ADHDは神経発達障害の一つで、注意持続が困難、順番を待つ忍耐力が低い、課題に集中できないといった症状が特徴です。子どもに多く診断されますが、成人でも診断されることがあります。成人の場合は衝動的な意思決定や人間関係への影響が目立ちます。

家族療法

家族療法は、本人だけでなく家族全体を支援対象とします。家族構成や各メンバーの役割を整理し、ADHDの症状管理に必要なスキルを学びます。親は指示の出し方やフォローの方法を訓練し、兄弟姉妹は患者のトリガーや反応パターンを共有することで、家庭内の理解と協力が深まります。

行動療法

行動療法は年齢や成熟度に合わせてアプローチが変わります。子どもでも大人でも、症状の背後にある思考プロセスを分析し、衝動的な決定が起きた前後の考えを振り返ります。その上で、代替的な思考パターンや対処法を学びます。子ども向けにはタイムアウトや罰則(ネガティブ・コンシクエンス)といった具体的な介入も用いられます。

支援グループ

支援グループは、ADHDの子どもを持つ親が情報交換やストレス軽減を図る場です。患者は個々に異なるため、従来の治療法や薬が効果を示さないケースもあります。メンタルヘルス専門家がファシリテートするグループでは、代替的な介入方法やリラクゼーション技術について話し合うことができます。

脳波療法

脳波療法は、患者をコンピュータ化された装置に接続し、リアルタイムで脳波を測定します。患者は自分の考えや感情を語り、セラピストは注意を司るベータ波とリラックスに関わるアルファ波、さらに空想に関連するシータ波などを比較検討します。ADHDの子どもはシータ波が過剰に出やすく、作業中のベータ波が不足しがちです。訓練を通じて、特定の状況で不要な波を抑制し、集中力を高める方法を学びます。

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