カビ除去(リメディエーション)の手順と検査方法
リメディエーション(除去)は、有害な汚染物質を環境や人の健康に対するリスクから取り除く作業です。カビは代表的な有害汚染物質で、胞子は有機的かつバイオハザードです。カビ胞子に曝露すると、人や動物に様々な健康障害を引き起こすため、適切な除去が必要です。本稿では、住宅内のカビ除去手順と、作業後に効果を確認するテスト方法を解説します。
必要なもの
- 保護メガネ
- 防塵マスク(N‑95またはP‑100)
- 使い捨ての服・靴
- 箱型ファン
- テープ
- 段ボール
- ゴミ袋(ビニール)
- ゴム手袋
- ハンドスクラブブラシ
- 園芸用スプレーヤー
- プラスチックシート
- ウェット/ドライバキューム
- 漂白剤(液体)
- ぬるま湯
- 除湿機
- 新しい換気ファン
- 旧型ファン(必要に応じて)
- シェラック系プライマー(BIN、KILZ 等)
- 防カビ剤入りラテックス塗料
手順
壁の石膏ボード裏にカビがあるか確認する。小さな穴を開けて黒い斑点が見える程度なら軽度、柱や外壁まで広がっていれば全面的な除去が必要。軽度の場合は漂白剤スプレーで対処し、重度の場合は壁・床・天井を撤去し、木材を漂白剤で洗浄する。
作業前に保護具(保護メガネ、ゴム手袋、マスク)を着用し、汚れた服は後で捨てられるものを選ぶ。カビ除去にはN‑95またはP‑100マスクが推奨される。
換気のため、開いた窓に箱型ファンを設置し、外側の開口部を段ボールでテープし、カビ胞子が室内に戻らないようにする。
古いカーペットや床材はすべて6 L のビニール袋に入れ、二重に封じる。見た目にカビがなくても、胞子は見えにくいため慎重に処理する。
園芸用スプレーヤーでカビが付着した箇所に冷水をミスト状に噴射し、作業中に胞子が空気中に舞い上がるのを防ぐ。
エアコンや暖房など、室内に空気を送る機器はすべて停止し、ダクト口や未使用の窓・ドアはプラスチックシートで覆い、テープで固定して胞子の拡散を防止する。
ウェット/ドライバキュームで小さな破片を吸い取る。バキューム本体は作業エリア外に置き、使用後はタンク・ホース・アタッチメントを漂白剤と水で洗浄し、フィルターは二重ビニール袋に入れて廃棄する。
ハンドスクラブブラシで壁・床・天井の表面を擦り、
½カップの漂白剤+1クォート(約1 L)のぬるま湯の溶液で洗浄する。石膏ボードが残っている場合は取り除き、木材まで徹底的に洗う。除湿機と新しい換気ファンを部屋の適切な位置に設置し、最低3日間は空気を循環させて完全に乾燥させる。乾燥途中で新たなカビが見つかったら、同じ漂白剤溶液で再度清掃する。
完全に乾燥したことを確認したら、木材表面にシェラック系プライマー(BIN、KILZ 等)を塗布し、最後に防カビ剤入りラテックス塗料で仕上げる。湿度が上がると再びカビが発生するため、定期的な換気と除湿が重要。
定期的にカビの再発をチェックするため、修復した箇所に取り外し可能なパネルを設置しておく。パネルを外し、懐中電灯で内部を確認し、黒い斑点が出ていなければ再発はなし。
