電子式エアフィルターとHEPAフィルターの比較と選び方

空気中には、喘息やアレルギー症状を悪化させる微粒子が多数存在します。完全にすべてのアレルゲンや汚染物質を除去することは難しいですが、エアフィルターを使用すれば空気を大幅に浄化できます。代表的なフィルターは、電気式エアフィルターと機械式HEPAフィルターの2種類です。以下でそれぞれの特徴と注意点を解説します。

電子式エアフィルター

電気式エアフィルターは、電荷を利用して微粒子を除去します。主に次の2タイプがあります。

静電プレシピテータ(電気集塵器)

  • 静電気で帯電した埃や動物のフケを、内部のプレートに吸着させます。
  • プレートは定期的に掃除が必要です。

イオン発生器

  • 空気中に負のイオンを放出し、正に帯電したアレルゲンと結合させます。
  • 重量が増した粒子は床や家具に沈降し、掃除や掃除機で除去しやすくなります。

注意点

イオン発生器は一部の医療機関で有効性が報告されていますが、製品ごとの効率を示す規格や認証が整備されていません。そのため、購入時に実際の除去性能を比較・評価するのが難しい点に留意が必要です。

HEPAフィルター

HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルターは、エアコンや掃除機などで広く採用されている機械式の高効率フィルターです。米国暖房・冷凍・空調技術者協会(ASHRAE)のMERV(Minimum Efficiency Reporting Value)評価で、17〜20の高い数値を持ちます。

考慮すべき点

  • 花粉、ペットのフケ、埃、ある種のカビ胞子など、比較的大きな粒子を高い確率で捕集します。
  • 空気はフィルターを通過したときのみ浄化されるため、部屋全体の空気循環が必要です。小規模・閉鎖空間での効果が特に高いです。
  • フィルターは使用時間や使用環境に応じて定期的に交換する必要があります。

専門家の見解

米国喘息・アレルギー財団(AAFA)は、最適な空気環境を作るために電子式エアフィルターとHEPAフィルターを併用することを推奨しています。両方の機能を組み合わせたハイブリッド型デバイスも市販されており、費用対効果の面でも注目されています。

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