アレルギー免疫療法の概要と実施方法
アレルギー免疫療法(イムノセラピー)は、症状を引き起こすアレルゲンに対する耐性を高める治療法です。主にアレルギーショットと呼ばれる注射で、少量のアレルゲンを徐々に増量して投与します。経口免疫療法やラッシュ療法、点鼻投与などもありますが、食物アレルギーや蕁麻疹には効果が確認されていません。根治は期待できませんが、症状の重症度を軽減することが期待されます。
アレルギーショット(注射療法)
治療開始前に、服用中の薬(特にβ遮断薬など)を医師に伝えてください。これらの薬は免疫療法と相互作用し、副作用リスクを高めることがあります。必要に応じて薬の中止が求められる場合があります。
アレルギーショットは、2〜5年にわたり、月2回の頻度で投与されます。投与量は徐々に増やし、患者の感受性が低下するように調整します。注射部位に赤みや腫れ、刺激感が生じることがありますが、通常は4〜8時間で軽減します。
投与後は約30分間、医療機関で経過観察が必要です。呼吸困難や喘息症状が現れた場合は、抗ヒスタミン薬や喘息薬を使用し、速やかに医師または救急医療機関に連絡してください。
ラッシュ免疫療法
ラッシュ免疫療法は、医療機関で数時間ごとにアレルゲンの増量投与を行う治療です。通常の注射より短期間で効果が期待できますが、全身性のアレルギー反応リスクが高くなります。そのため、事前に抗アレルギー薬でのプレトリートメントが行われることがあります。
舌下・点鼻アレルギー免疫療法
米国外では、舌下投与(口腔内にアレルゲン液を滴下)や経口免疫療法が実施されています。徐々に増量することで、注射と同様の耐性が得られます。また、草花や樹木、ハウスダストのアレルゲン抽出物を点鼻投与することで鼻症状の軽減が報告されています。ただし、これらの治療は米国食品医薬品局(FDA)の承認を得ていません。
