カビアレルギーの症状と治療法
カビは湿度の高い環境で繁殖する真菌で、胞子を通じて広がります。空調の通気口や壁に胞子が付着し、急速に増殖します。胞子はアレルゲンとなり、感受性のある人に喘息やアレルギー反応を引き起こします。カビの除去や再発防止が根本的な対策ですが、症状緩和のために薬物療法も有効です。
ステロイド薬(コルチコステロイド)
ステロイド薬はアレルギー反応による炎症を抑えるために使用されます。胞子が体内に入ると免疫系が炎症を起こし、胞子を囲んで除去しようとしますが、アレルギーや喘息の患者では炎症が過剰になり呼吸困難を招きます。鼻腔スプレーで投与され、重度のアレルギー症状や気道閉塞時に用いられます。主な製品名はフルチカゾンプロピオン酸エステル(フロナーズ/ベラミスト)やモメタゾン(ナソネックス)です。
抗ヒスタミン薬
抗ヒスタミン薬はヒスタミンの作用を阻害し、鼻粘膜の腫れやくしゃみ、目のかゆみといった症状を軽減します。処方薬としてはロラタジン(クラリチン、アラヴェート)やセチリジン(ジルテック)などがあります。
クロモリンナトリウム
クロモリンナトリウムは市販薬の「ナザルクロム」として入手可能です。ステロイド薬ほど即効性はありませんが、ヒスタミンの放出を抑制し、数日間の継続使用でアレルギー反応の頻度と症状を軽減します。1日数回、数日間使用することが推奨されます。
