肩峰鎖骨関節炎(AC関節炎)とは?
概説
肩峰鎖骨関節(AC関節)炎は、肩甲骨の肩峰と鎖骨をつなぐ関節が変性し、炎症や痛みを伴う変性疾患です。一般に「AC関節炎」や「AC関節変性」とも呼ばれます。
原因
最も多い原因は変形性関節症(骨関節炎)で、関節軟骨が摩耗しやすくなります。加齢による摩耗、外傷、軟骨を傷つける要因が関与します。
その他の原因としては、以下が挙げられます。
- 関節リウマチ:自己免疫疾患による関節炎
- 乾癬性関節炎:乾癬を伴う関節炎
- 外傷後関節炎:関節への外傷後に発症
症状
主な症状は次の通りです。
- 肩の上部や前部に痛みが生じる
- AC関節部の腫脹や圧痛
- 上げる動作や腕を持ち上げる作業が困難になる
- 腕を動かすときのクリック音や摩擦感
- 肩の筋力低下
診断
医師は症状の聴取と肩部の触診・可動域評価を行い、必要に応じてX線やMRIなどの画像検査で関節の状態を確認し、他疾患との鑑別を行います。
治療
根本的な治癒は期待できませんが、疼痛緩和と機能改善を目的とした治療があります。
- 安静と活動制限
- 冷却・温熱療法
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの薬物療法
- 理学療法・リハビリテーション
- ステロイド注射
- 手術(関節の損傷組織除去、関節再建・置換など)
保存的治療で十分な効果が得られない場合は、外科的介入が検討されます。
