アマチュアレスリングの脊椎損傷
アマチュアレスリングにおける脊椎損傷は稀であるものの、発生した場合は深刻な結果を招くことがあります。米国スポーツ医学ジャーナル(AJSM)の調査によれば、脊椎損傷の約80%は試合中に起き、特に低体重・中体重クラスで多く報告されています。
発生原因
- 相手に腕を固定され、頭部で着地せざるを得ない状況になる。
- 転倒時に相手の全体重がかかり、捻れた過伸展や首の過伸展が起こる。
結果
- 2002年のAJSMレビュー(1981〜1999年)では、35件の致命的損傷のうち、11件が四肢麻痺、6件が神経障害、1件が下半身麻痺、1件が死亡という結果が報告された。
治療
- Hughston Sports Medicine Foundationは、脊椎損傷を負った選手は競技活動を控えるべきとし、手術を回避した場合でも背部ブレースの装着や理学療法が必要になる可能性があると指摘している。
予防
- 柔軟性は技術だけでなく怪我防止にも直結する。トレーニングには必ずストレッチを取り入れ、コアの強化と無酸素パワーの向上を図ることが重要である。
将来性・実例
- カート・アングルは1996年オリンピックで金メダルを獲得した際、頸部に骨折を抱えながらも競技に挑んだ。その後、プロレス界でも長年にわたり活躍し、怪我からの復帰例として注目されている。
