仙腸関節の腰痛とは
仙腸関節の痛み
仙腸関節の機能障害による痛みは、腰部の中線付近、特に左右どちらか一方に現れやすく、膝や鼠径部まで放散することがあります。寝る姿勢が見つけにくく、放置すると症状が悪化し、日常生活に支障を来すことがあります。
リスクが高い人
主に30〜40代の出産経験のある女性に多く見られます。出産時に伸びた仙腸靭帯が完全に回復せず、関節が部分的にずれることが原因と考えられます。若い女性のスポーツ外傷でも発症し得ます。男性は重いものをねじりながら持ち上げるような重傷で発症することがありますが、女性に比べて稀です。
診断
症状が他の疾患(椎間板ヘルニアや坐骨神経痛)と似ているため、臨床検査が必要です。身体診察だけでは判別が難しく、誤診のリスクがあります。仙腸関節注射で痛みが軽減すれば、関節が原因と判断できることがあります。また、関節を動かすテストで疼痛が出るか確認します。
治療法
症状の重症度に応じて、保存的療法(理学療法、ブロック注射)から手術まで選択します。手術では仙腸関節と骨盤帯を正しい位置に固定し、場合によってはスクリューを用いて固定します。手術はX線やナビゲーションピンで正確に行います。
合併症
手術に伴うリスクとして、血栓・感染・関節の再不整合・神経・根刺激・スクリュー破損・褥瘡・筋痙攣、深部静脈血栓症(肺塞栓症へ進行する可能性)などがあります。
