左右交互に変動する慢性頸部痛の解説
慢性頸部痛は、むち打ち外傷が最も一般的な原因です。変性椎間板疾患や神経根圧迫、椎間板ヘルニアでも発症しますが、左右に痛みが移りやすいのはむち打ちが多いです。痛みは鈍く持続的で、動かすと増強し、嚥下困難を伴うこともあります。
解剖学
頸部には、頭蓋底から始まる脊髄を保護する頸椎があり、脊柱の上部を構成しています。頸椎の近くには重要な動脈・静脈、リンパ節、甲状腺などが走り、これらが炎症を起こすことがあります。
症状
慢性頸部痛は、首が硬くなり、軽度から激痛まで幅広い痛みが続く状態です。頸部の組織が圧痛や腫れを伴うことがあります。左右交互に痛みが変動する(両側変動)場合、痛みは特定の側に限定されません。
診断
医師はまず症状の経過を聴取し、可動域テストで痛みが軽減する姿勢を確認します。原因が不明な場合は、神経学的検査、CT、MRI などで骨や周囲組織を画像診断します。
治療
以下の方法を単独または併用して痛みを緩和します。
・温熱・冷却療法
・牽引
・超音波治療
・マッサージ
・ステロイド注射
・ソフトカラー(首サポーター)
・筋弛緩剤や鎮痛薬
重症例では手術が検討されます。
受診の目安
交通事故や急激な首の衝撃を受けた後は、必ず医師の診察を受けましょう。症状が10日以上続く、または悪化する場合は、重篤な疾患の可能性があるため早めに受診してください。
