肩骨折の回復に役立つ可動域と動作エクササイズ
肩の骨折は転倒やスポーツ中の外傷が原因で起こります。骨が完全に治癒するまでに最長で1年かかることもありますが、適切なリハビリテーションで回復を促進できます。本稿では、痛みの管理から可動域訓練、筋力強化までのステップをご紹介します。
1. 初期段階(回復開始直後)
この時期は痛み止めで疼痛を抑えつつ、医師の指示に従って軽いエクササイズを始めます。代表的なのが「ペンデュラム運動」です。椅子に膝を置き、上体を前に倒して腕を自然に垂らし、腕を前後にゆっくり揺らします。負荷はほとんどかからず、関節の可動域を維持する目的です。
2. 約3週間目の段階
骨の治癒が進み、医師の許可が出れば、軽い可動域訓練を始めます。まずは「補助運動」として、健常側の腕で負傷側を支えながら動かします。
- 腕を頭上に上げる
- 背中の後ろや首の後方に手を伸ばす
最初は十分に上げられないことがありますが、ゆっくりと筋肉を伸ばし、正常な可動域を取り戻すことが目標です。継続すれば、補助なしでも同じ動作ができるようになります。
3. 強化エクササイズ(約6週間目以降)
骨が十分に固まってきた頃から、筋力強化を目的としたエクササイズを開始します。可動域はすでに改善しているはずです。理学療法士や医師の指導のもと、セラバンド(伸縮バンド)を使用した抵抗運動を行います。
- セラバンドを握り、腕を前方・側方・上方に引く
- バンドの張力に逆らいながら、可動域を広げる
これにより、肩周囲の筋肉が徐々に強くなり、日常生活やスポーツ復帰への準備が整います。
リハビリは個人差がありますので、必ず担当医や理学療法士の指示に従い、無理のない範囲で進めてください。
