外反母趾(バニオン)手術の概要と注意点

外反母趾(バニオン)は、第一中足骨と足指の関節が突出し、足の内側縁に骨と軟部組織からなる隆起ができる変形です。多くは外反母趾(hallux valgus)に起因します。

外反母趾手術

ほとんどの外反母趾は保存的治療で改善できますが、痛みが強く日常生活や靴の着脱に支障がある場合、外科的手術が検討されます。整形外科医が適応を判断し、手術により痛みの軽減と足の形状改善が期待できます。手術を受けた患者の約85〜90%が満足のいく結果を得ています。

手術が適しているかの判断基準

  • 歩行や靴の着用時に強い痛みがあり、活動が制限される。
  • 腫れや炎症が薬物療法で改善しない。
  • 疼痛が薬だけでは抑えられない。
  • 母趾が硬直し、曲げ伸ばしが困難。

外反母趾手術の主な種類

  • 軟部組織調整術:過度に緊張した組織を伸ばし、緩んだ組織を短縮してバランスを取ります。
  • 関節固定術(アンクロデシス):損傷した関節を除去し、スクリューやプレートで固定します。
  • 骨突起除去術(エキソステクトミー):関節部の骨の突起を除去しますが、母趾のずれを根本的に解決しないため、使用は限定的です。
  • 関節切除再建術(リセクション・アンプロプラスティ):損傷した関節部を除去し、正しい位置に再配置します。

手術前の準備

手術前には全身状態を確認するための身体検査が必要です。服用中の薬剤リスト、血液検査、心電図、足のX線撮影などを行い、最適な手術方法を決定します。

手術後の期待と注意点

外反母趾手術は痛みと変形の改善が目的であり、即座に完璧な足形になるわけではありません。手術後も足のサイズは変わらず、再発防止のために適切な靴の選択が重要です。

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