細かな運動能力向上のための理学療法

「運動技能」は体の筋肉をコントロールする能力を指します。大きく分けて粗大運動技能と微細運動技能があり、前者は体全体の大きな動き、後者は指先や口、舌など小さな動きを扱います。脳の機能障害により微細運動技能が低下した人は、理学療法によってその能力を回復させる必要があります。

粘土造形

粘土を使った造形は、微細運動技能を鍛える代表的な方法です。子どもから大人まで幅広く活用でき、指の動きを細かく制御する練習になります。握る・曲げる・伸ばすといった指の動作が向上し、日常生活のさまざまな作業がしやすくなります。

振り子療法

振り子を左右に揺らす様子を追うことで、眼球運動の制御と対象追跡能力を高めます。振り子を距離を変えて提示することで、焦点合わせや調節力も鍛えられます。

トレース練習

画面や和紙の上にデザインを置き、紙にその形をなぞる練習です。デザインを見ながら手を動かすことで、手と目の協調性が向上し、指の握り方や微細な手の動きも改善されます。

ストレスボール

硬さや柔らかさの異なるストレスボールを握り続けることで、握力と指の柔軟性が強化されます。さまざまな硬さのボールを使うことで、異なる物体の握り方を学び、手指全体の筋力向上が期待できます。

ペインティング(塗り絵)

あらかじめ描かれた形に絵の具やクレヨンで色を塗る作業は、手と目の連携を高めます。筆を握り、正確に塗ることで指先の微細な調整力が養われ、形と色の識別・関連付け能力も向上します。

骨・関節・筋肉 - 関連記事