椎間板ヘルニアの治療法
安静
椎間板ヘルニアの初期対応は、患部を安静に保つことです。重いものを持ち上げたり、前屈みや重い荷物の持ち運びは避けましょう。メイヨークリニックによれば、多くの患者は安静だけで症状が改善し、特別な治療は不要とされています。ヘルニアが自然に縮小するまでには、最大で6週間かかることがあります。
背部の痛みが始まったばかりでヘルニアが疑われる場合は、まず医師に相談してください。安静に加えて、市販の抗炎症薬や患部への冷却(アイシング)も有効です。6週間経過しても痛みが軽減しない場合は、他の治療法を検討します。
保存的治療
保存的治療は手術を伴わないアプローチです。安静とアイシングに加えて、カイロプラクティックによる背骨の調整や、マッサージ、インバージョン療法、ピラティスなどで椎間板への圧力を軽減し、自然治癒を促します。ヘルニアの原因となった姿勢や負荷が改善すれば、変性でなければ時間とともに回復が期待できます。
医師は電気刺激療法、ブレース(装具)の使用、理学療法によるエクササイズなども提案します。これらの方法で改善が見られない患者は、全体の10〜20%程度で、手術療法の検討が必要となります。
外科的治療
画像診断などで椎間板ヘルニアの状態を十分に確認したうえで、外科的介入が選択されることがあります。手術の種類は様々です。
代表的な手術は前方減圧術と脊椎固定術(脊椎融合)で、ヘルニア椎間板を除去し、骨移植片で隣接する椎体と固定します。
低侵襲の選択肢としては椎弓切除術(ラミネクトミー)があり、ヘルニア部分を除去して神経への圧迫を解消します。最適な手術法は患者さんの診断結果と全身状態に基づいて医師が判断します。
