手首の痛みの診断と対策
症状
- 靭帯の断裂や捻挫では、使用時に腫れと痛みが増し、手首がポキッと音を立てたり、完全に動かせなくなることがあります。
- 腱炎や繰り返し負荷による障害では、腱が炎症し痛みと腫れが生じます。
- 骨折の場合は腫れ、動かしにくさ、皮膚の変色が見られ、完全骨折では手首が変形し骨が突き出ることがあります。
- 手根管症候群では、手首付近のしびれやチクチク感があり、痛みが腕まで放散します。時に指先の感覚が低下することもあります。
原因
- 靭帯の捻挫、軟骨の裂傷、骨折は、手を伸ばした状態での衝撃(例:硬いものを押す、転倒)が主な原因です。
- 繰り返し負荷は、同じ動作を長時間続けることで起こります。テニス、長距離運転、バイオリンやチェロの弓の使用などが典型的です。
- 手根管症候群は正中神経への圧迫が増加することで発症します。姿勢の悪さや作業時のエルゴノミクスの問題がリスク要因です。
診断
- 主に問診と視診・触診によって診断します。必要に応じて画像検査を行い、骨折はX線、靭帯や神経の損傷はMRIやCTで評価します。
治療
- 軽度の捻挫や小さな靭帯・軟骨の損傷は、安静、冷却、抗炎症薬で回復します。必要に応じて固定具で動きを制限します。
- 繰り返し負荷による障害も、固定具と抗炎症薬で腫れを抑えます。
- 靭帯や軟骨の重度損傷は手術が必要です。骨折は最低6週間のキャストで固定し、完全骨折の場合は骨を固定するためにスクリューなどの内固定が行われます。
予防
- スポーツや活動時は手首用の保護具を着用し、転倒時に手首に直接衝撃が入らないようにします。
- 安定した靴を履き、つまずきや転倒を防止します。
- 正しい姿勢とエルゴノミクス機器の使用で、手根管症候群や繰り返し負荷による障害を予防します。