外反母趾手術の流れ

外反母趾は、足の親指と中足骨をつなぐ骨が外側に突出し、親指が隣の指へ向かって移動することで起こる変形です。この骨の突出により、足の内側に骨と軟部組織からなる腫れ(外反母趾)が形成されます。手術は最終手段として行われますが、痛みや機能障害が強い場合に検討されます。

手術の必要性評価

  • 疼痛が管理できない、または日常生活に支障が出ている場合に手術が適応となります。手術後の痛み軽減に満足する患者は85〜90%と報告されていますが、外観改善やファッション性の向上を目的とした美容目的の手術ではありません。期待値を現実的に保つことが満足度につながります。

手術前の準備

  • 整形外科医が詳しい問診・身体診察を行い、これまでの治療経過を確認します。その上で足のX線撮影を実施し、変形の程度と適切な手術法を判断します。

手術方法

  • 外反母趾手術は主に4種類あります。

    1. 軟部組織の緊張バランスを調整する「リコンストラクション」
    2. 関節を除去し、プレート・スクリュー・ワイヤーで固定する「関節切除術(アンチローディシス)」
    3. 損傷部位を除去し、骨を再配置する「関節形成術(アンチロプラスティ)」
    4. 骨の隆起だけを除去する「骨除去術(エクソステクトミー)」。骨が拡大していて指のずれがない場合に限られます。

手術後のケア

  • 手術後は7〜21日間、足を包帯で固定し、縫合が自然に取れるまで管理します。足は乾燥状態を保ち、数日間は足を高く上げたり氷で冷やしたりして痛みを抑えます。術後6〜12週間は、歩行補助具(ウォーカー、杖、松葉杖)や特別な靴を使用して体重負荷を避けます。その後数週間は部分的な荷重のみ許可されます。

長期的なケア

  • 稀に神経損傷が起こり、持続的なしびれや疼痛が残ることがあります。手術が成功しても、生涯にわたり靴の選択に制限が生じることがあります。狭い靴やハイヒールは再発のリスクを高めるため、適切な靴選びが重要です。

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