骨髄炎の治療法
概要
骨髄炎は骨に起こる感染症で、かつては治療が困難でしたが、現在では適切な治療により完治が可能です。治療法は感染した骨の部位や、急性か慢性かによって異なります。
抗生物質療法
感染原因は主に細菌です。抗生物質は静脈投与または経口投与で行い、通常は4〜6週間、場合によってはそれ以上続けます。慢性骨髄炎の場合、生涯にわたって抗生物質が必要になることもあります。
診断と準備
慢性骨髄炎が疑われる場合、骨生検や手術中に骨片を採取し、感染菌を特定します。これにより最適な抗生物質治療計画が立てられます。
外科的治療
感染部位や患者の状態に応じて、以下の手術が行われます。
- 排液手術:感染した骨周囲の膿や液体を排出します。
- デブリードマン(壊死組織除去):感染した骨組織を健康な骨まで広げて除去します。
- 移植・埋め戻し:除去後の空間に自家組織移植や一時的な充填材を使用し、骨の再生と血流回復を促します。
手術が不可能な場合
手術ができない患者には、長期的な抗生物質投与で感染抑制を図ります。根治ではなく、症状の管理が目的です。
リスクと予後
手術が必要でも耐えられない場合、切断が検討されることがあります。特に糖尿病患者は創傷治癒が遅れやすく、切断リスクが高まります。また、人工関節周囲に骨髄炎が起きた場合は予後が不良とされています。
専門家からの助言
早期に診断し治療を開始すれば、感染除去や切断回避の成功率が高まります。
