成人の骨髄炎(オステオミエリティス)の概要と対策
重要性
骨髄炎は、開放骨折や手術による直接汚染、皮膚潰瘍などの局所感染、または全身性の血流感染が骨に広がることで発症します。特にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)など、抗菌薬に耐性を示す菌の増加が問題となっており、慢性化すると重篤な感染症となります。
病態・影響
感染が骨髄内に膿胞(膿のポケット)を形成し、骨髄組織を破壊します。その結果、骨が脆くなり、容易に骨折しやすくなります。膿が皮膚表面へ流れる瘻孔(ろうこう)ができ、周囲組織にも感染が拡大することがあります。
主な症状
突然の発熱や悪寒に加えて、感染部位に持続的かつ拍動性の痛みが現れます。動作に伴い痛みが増強し、腫脹や膿の排出(ドレナージ)がみられることがあります。
治療法
まず、静脈内抗菌薬を3〜6週間投与し、その後経口抗菌薬を約3か月間継続します。感染が除去できない場合は、感染した骨を外科的に除去(デブリードマン)する手術が必要です。
予防策
手術前に尿路感染や咽頭炎などの感染症がある場合は、手術を延期すべきです。また、整形外科手術の前後には予防的抗菌薬を投与し、感染リスクを低減させます。
