回旋腱板の痛みの治療法
回旋腱板の痛みは、突然の外傷や徐々に進行する炎症など、さまざまな原因で起こります。日常生活や仕事に支障をきたすことが多く、適切な治療が必要です。
痛みの原因
回旋腱板は肩関節を安定させる4本の腱からなります。主な原因は以下の通りです。
- スポーツや交通事故などの外傷による腱の損傷
- 腱炎、関節炎、滑液包炎などの変性疾患による炎症
- 肩関節の過度な使用や繰り返しの動作
原因に応じて治療法が異なります。
診断
正確な診断は治療の第一歩です。医師はまず、痛みの部位を特定するための身体検査を行います。痛みだけの場合は炎症が疑われ、腕が下がるような動作で異常が出た場合は腱断裂が考えられます。その後、X線で骨折を除外し、MRIや関節造影で腱の損傷程度を評価します。
手術
腱断裂などの重度の損傷は手術で修復します。主に関節鏡下手術で腱を縫合し、回復を促します。また、肩峰減圧術は腱板を覆う骨の一部を除去し、圧迫を軽減して炎症を抑える手術です。これは断裂がなくても重度の痛みが続く場合に行われます。
軽度の痛みへの対処
過使用や炎症による軽度の痛みは、まず冷却と安静で対処します。氷嚢を肩に当て、バンドで固定し、1回15〜20分、1日3回程度行います。必要に応じて、氷の後に温熱療法を加えることもあります。
薬物療法
炎症が原因の場合、イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)が有効です。使用は医師の指示のもとで行い、過剰摂取は胃潰瘍や腎障害のリスクがあります。NSAIDが使用できない場合は、アセトアミノフェンなどの鎮痛剤で痛みを緩和しますが、炎症自体は抑えられません。
その他の医療処置
薬物で効果が不十分な場合、痛みの部位にステロイド注射を行うことがあります。手術後や治療後に肩の筋力が低下した場合は、理学療法で筋力強化と再発防止を図ります。理学療法で学んだエクササイズは、日常的に継続することが推奨されます。
代替療法
薬に頼らない方法として、鍼灸、指圧、瞑想、カイロプラクティック、マッサージなどがあります。腱断裂がある場合は効果が期待できませんが、炎症が主な原因の場合は症状緩和に役立つことがあります。保険適用は限られるため、事前に確認が必要です。
