膝後部引き出しテストの実施手順
概要
膝関節の後十字靭帯は、太ももの骨とすねの骨を結びつける強靭な結合組織です。後部引き出しテストは、靭帯の損傷(断裂)を簡便に評価する方法で、正確かつ迅速に実施でき、患者への負担も少ないです。
検査手順
- 患者に仰向けに横になってもらいます。
- 膝を股関節に向かって持ち上げ、約80度に屈曲させます。
- 足首を安定させ、快適に固定します。
- 大腿二頭筋(ハムストリングス)をリラックスさせます。
- 両手で膝の後部を包み、親指を脛骨上部の骨隆起(脛骨結節)に当てます。
- 膝前方にやさしく前方へ引く力を加えます。脛骨が通常より後方に動く場合は陽性で、後十字靭帯が損傷している可能性があります。
- 必要に応じて5~6の操作を繰り返し、結果を確認します。
このテストは、短時間で正確に後十字靭帯の状態を評価できるため、臨床現場で広く用いられています。
