髄膜腫(メニンギオーマ)の原因とリスク要因

髄膜腫(メニンギオーマ)は、脳や脊髄を覆う髄膜にできる腫瘍です。ほとんどは良性で、がん化することは稀です。成長は非常に遅く、40歳以上の中年層に多く見られ、女性にやや多い傾向があります。

髄膜腫はどこにでき、どんな症状が出るか

  • 髄膜は脳と脊髄を包む膜なので、腫瘍は脳または脊髄のいずれかに発生します。

    脊髄にできた場合:手足のしびれや「寝たまま」の感覚が現れ、腫瘍が大きくなると四肢の運動制御が困難になります。頸部(首)の脊髄腫瘍は呼吸や心拍にまで影響し、最悪の場合は麻痺や呼吸停止につながります。

    脳にできた場合:腫瘍がゆっくりと脳を圧迫し、頭痛、視覚障害、吐き気が主な症状です。腫瘍の位置によっては、発作、気分変動、麻痺、発音障害、手先の不器用さ、記憶力低下など多様な症状が現れます。

家族歴・遺伝的要因

  • 研究者の中には、髄膜腫に遺伝的素因が関与していると考える人がいます。近親者に髄膜腫の既往がある場合、発症リスクが高まります。

頭部外傷

  • 「頭部外傷歴と頭蓋内髄膜腫のリスク:集団ベースの症例対照研究(Neurology掲載)」という研究では、頭部外傷と髄膜腫発症の関連が示されています。

他の疾患との関連

  • 小児期に神経線維腫症タイプ2(NF2)を発症した人や、乳がんなどの他のがんを経験した女性は、髄膜腫のリスクが高いと報告されています。特に乳がん患者は、一般女性に比べ髄膜腫を発症しやすいというデータがあります。

放射線治療の影響

  • 2002年5月号の Physical Therapy(Vol. 82)に掲載された研究(Christina I. Hill ら)によれば、幼少期に白血病治療で高線量の頭部放射線を受けた人は、髄膜腫を発症するリスクが上昇します。

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