剥離骨折の定義
解剖学
剥離骨折は、腱や靭帯が骨にかかる力が骨の耐久力を超えると、骨の一部が引き離されて生じます。主に腱・靭帯が付着する突起(付着突起、アポフィーシス)で起こります。
主な発生部位
剥離骨折は体のさまざまな部位で起こります。特に股関節では前上腸骨棘・前下腸骨棘、坐骨結節(通称「シッツボーン」)、恥骨枝など、大きな筋肉が付着する部位が多いです。その他、肘、手首、足首、足の部位でも頻繁に見られます。
原因
筋肉が骨よりも強く働くと、骨に過大な負荷がかかり剥離骨折が起こります。バスケットボール、野球(特に投球)、バレエなど、急激な伸縮や回旋を伴う動作がリスクとなります。
リスク要因
成長期の若いアスリートやダンサーは、骨がまだ成熟しておらず筋肉の発達に追いついていないため、特に罹りやすいです。また、激しいトレーニングや極端な姿勢、転倒や交通事故といった外傷も原因となります。
治療
多くの場合、手術は不要で自然治癒します。安静と患部のアイシングが基本です。靭帯や腱が損傷している場合は、骨片を再固定する手術が必要になることがあります。適切に治癒すれば後遺症はほとんど残りません。
注意点
骨折や靭帯損傷が疑われる場合は、速やかに医師の診察を受けてください。痛み、腫脹、変色、可動域の低下などが主な症状です。
