喫煙とがんに関する統計データ

喫煙ががんの主要なリスク要因であることは広く知られていますが、具体的なリスクの大きさはあまり認識されていません。米国心臓協会によると、喫煙は米国で最も一般的な予防可能な死因で、年間死亡者の約5人に1人(20%)が喫煙に起因しています。がんは喫煙と最も早く関連付けられた疾患のひとつで、男性喫煙者は非喫煙者に比べ23%、女性喫煙者は13%高い確率でがんを発症します。

喫煙と肺がん

喫煙が引き起こすがんの中で最も頻度が高いのは肺がんです。米国国立がん研究所のデータによると、男性肺がん症例の90%、女性肺がん症例の約80%が喫煙に起因しています。低タールや低ニコチンのタバコでもリスクは減少せず、受動喫煙でも新規肺がん患者の約5%が罹患しています。

喫煙と口腔・咽頭がん

口腔や咽頭に発生するがんは、歯肉、舌、唇、喉、扁桃、唾液腺、口蓋など多様です。無煙タバコ(スヌース)も歯肉や頬、内側の唇のがんと関連しています。米国国立がん研究所は、2007年に米国で約30,000件の口腔・咽頭がん新症例が報告され、年間7,500人以上の死亡者がいるとしています。

喫煙と食道がん

食道は口と胃をつなぐ管で、喫煙は食道がんの重要なリスク因子です。米国国立がん研究所の推計では、毎年12,000〜18,000人が食道がんと診断されます。主な症状は嚥下困難、食べ物が食道に詰まる感覚、便に血が混じるなどです。

喫煙と胃がん

喫煙者は胃がんにかかるリスクがほぼ2倍に増加します。特に胃の上部に発生するがんのリスクが高く、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染と相乗的に胃潰瘍やがんを引き起こします。体重減少、吐き気から始まり、腹痛、嘔吐、便に血が混じるといった症状が現れます。

喫煙と乳がん

2004年に国際がん研究機関(IARC)は喫煙と乳がんの関連は低いと報告しましたが、近年の研究では逆の結果が示されています。トロント大学公衆衛生学部の研究によれば、喫煙は乳がんリスクを有意に高め、受動喫煙も同様のリスク増加と関連しています。

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