コレステロールと遺伝的要因

コレステロールは食事から摂取する脂質で、血液中に溶けにくい性質があります。健康なコレステロール値を維持することは、心血管疾患予防に欠かせません。その中でも遺伝的要因は高コレステロールの主要な原因の一つで、本人の努力だけではコントロールしにくいものです。

家族歴

ロサンゼルスで臨床心臓病専門医として活躍するジョセフ・リー・クラッパー医師によれば、心筋梗塞や脳卒中の家族歴がある人は高コレステロールになるリスクが大幅に高まります。さらに、家族歴に加えて喫煙や運動不足などの生活習慣が悪い場合、そのリスクはさらに増加します。

年齢と家族歴の関係

クラッパー医師の著書『The Complete Idiot's Guide to Lowering Your Cholesterol』では、近親者に心臓病やコレステロール関連疾患を抱える人数が多いほど、個人のリスクも高くなると指摘しています。

Lp(a)(リポタンパク質(a))

Lp(a)はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の一種で、動脈を詰まらせやすい性質があります。Lp(a)の濃度は遺伝で決まり、冠動脈疾患の家族歴が強い場合は、測定と併せてナイアシン療法の適応を検討すべきです。

子どもの検査

40歳未満で高コレステロールや早期心疾患の家族歴がある場合、幼児期に血中脂質検査を受けさせることが推奨されます。家族歴が60歳未満の場合でも、早期の小児期に検査を行うと早期発見につながります。

日本人の傾向

1970年代にハワイとサンフランシスコで行われた「Ni‑Han‑San」研究では、日本人は他の人種に比べてコレステロール値が低い傾向があることが示されました。これは、伝統的な和食を中心とした食生活が影響していると考えられています。

まとめ

遺伝的要因はコレステロール管理において重要な位置を占めますが、生活習慣の改善と定期的な検査でリスクを低減させることが可能です。家族歴がある方は、医師と相談しながら適切な検査と治療を受けましょう。

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