子どものLDLコレステロールについて

事実

コレステロールは肝臓で合成される脂質で、ホルモンや細胞膜の構成に必要です。健康な体は、1日約1,000 mgのコレステロールを自ら作り出すことで十分に機能します。食事から摂取するコレステロールは、主に動物性食品に含まれます。

血中のコレステロールはタンパク質と結合し、リポタンパク質(リポプロテイン)として運搬されます。低密度リポタンパク質(LDL)は「悪玉」コレステロールと呼ばれ、血管壁に沈着してプラークを形成し、脳や心臓への血流を阻害します。

米国のNational Cholesterol Education Programによると、2歳から18歳までの子どものLDLコレステロールの基準は次の通りです。

  • 正常範囲:110 mg/dL 未満
  • 境界域:110〜129 mg/dL
  • 高値:130 mg/dL 以上

重要性

子どものLDLコレステロールが高いまま放置されると、将来的に脳卒中や動脈硬化、心疾患のリスクが高まります。喫煙への曝露、運動不足、肥満といった要因が重なると、LDL管理は特に重要です。

リスク要因の特定

肥満児は特にLDLが高くなる傾向があります。さらに、運動不足や遺伝的要因も関与します。具体例としては、男性で55歳、女性で65歳以前に心血管疾患の家族歴がある場合、または両親の総コレステロールが240 mg/dL以上の場合、子どものリスクは上昇します。糖尿病・高血圧・喫煙といった親の生活習慣も影響します。

対策と検討事項

子どものコレステロール管理は、保護者と医師が協力して行うことが不可欠です。リスクがある子どもは、2歳から10歳までに一度は血液検査でLDLを測定すべきです。

LDLが170 mg/dL以上の場合は、食事指導と運動増加が推奨されます。190 mg/dLを超える場合は、8歳以上の子どもに対し、スタチンなどの薬物療法が検討されます(食事・運動で改善が見られない場合)。

保護者は、家族歴がある場合は特に、年に1回は子どものコレステロールをチェックし、継続的に管理することが求められます。

予防策

LDLを抑える食事のポイントは、果物・全粒穀物・野菜を中心にし、赤身の肉や低脂肪乳製品、魚を積極的に取り入れることです。砂糖入り飲料は控えめにしましょう。

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