慢性的な疲労を解消するための対策
エネルギーが低下する日は誰にでもありますが、常に疲れを感じる状態は生活の質を著しく低下させます。生活習慣の改善だけでなく、潜在的な疾患が原因の場合は医師の診察が必要です。以下では、原因の可能性と具体的な対策をご紹介します。
考えられる原因
慢性的な疲労は甲状腺機能障害、電解質バランスの乱れ、鉄欠乏、心臓疾患、糖尿病、肝臓・腎臓の病気など、さまざまな医学的状態が原因となります。医師の検査でこれらを特定すれば、適切な治療により疲労が改善することがあります。
運動
疲れているときに運動は億劫に思えるかもしれませんが、エネルギー増加と気分改善に最も効果的です。運動はエネルギー産生物質の放出を促し、酸素を筋肉や組織へ供給します。ジョージア大学(2008年)の研究では、週3回、20分の低強度運動を6週間続けた被験者の疲労感が最も改善されたことが報告されています。激しいトレーニングは必要なく、手軽に始められる運動が効果的です。
食事のポイント
食事はビタミン・ミネラルなど体が必要とする栄養素を供給します。不足した食事は健康だけでなくエネルギー低下にもつながります。以下の点に留意しましょう。
- 十分な水分を摂取し、血流を保つ。
- 赤身肉、葉物野菜、乾燥果実、鉄強化シリアル、豆類など鉄分豊富な食品を増やす。
- タンパク質と炭水化物を同時に摂ることで、トリプトファンの脳内利用が高まり、セロトニン産生が促進されエネルギーが上がります(MIT研究)。
瞑想
2010年9月号『Neurology』に掲載された研究では、呼吸に意識を向けるマインドフルネス瞑想が多発性硬化症患者の疲労感と抑うつ感を有意に軽減したと報告されています。特定の疾患に限らず、日常生活に取り入れることで精神的なリフレッシュが期待できます。
