疲れの隠れた原因

慢性疲労症候群は、数十年前にはほとんど知られていなかった疾患ですが、米国疾病予防管理センター(CDC)によると、現在だけでも約400万人が罹患しています。原因が分からなければ治療は困難です。本記事では、見落としがちな疲労の原因をいくつか紹介し、対策のヒントを提供します。

睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害

就寝時間や起床時間は把握できても、実際にどれだけ質の高い睡眠が取れているかは分かりにくいものです。National Sleep Foundationの調査によれば、調査対象成人の75%が睡眠に問題を抱えていると回答しています。睡眠時無呼吸症候群は米国で1800万人が罹患しており、さらに2〜4%の人は自覚していません。無呼吸により睡眠中に酸素供給が一時的に途絶えるため、翌日のエネルギー不足や集中力低下を招きます。その他の睡眠障害も酸素供給に直接関係しなくても、翌日の活力に大きく影響します。

うつ病

米国では1900万人以上(人口の約9.5%)がうつ病を抱えており、治療を受けていない人も多いです。うつ病の代表的な症状のひとつが「慢性的な倦怠感」です。朝起き上がれない友人や、デスクでうとうとする同僚を見かけることがあるでしょう。うつ病による疲労は、悪循環を引き起こします。
うつ → 疲労 → 運動不足 → 体力低下 → さらに疲労、そしてうつ…というスパイラルです。

食事の質と栄養不足

体は毎日燃料を必要とするエンジンです。食事の量や質が不適切だと、体内の化学バランスが乱れ、エネルギーが低下します。たとえばタンパク質が不足すると、倦怠感や無気力が現れやすくなります。自分が必要とするタンパク質量は、年齢・体重・活動量に応じた推奨量と比較して確認しましょう。

運動不足

「使わなければ衰える」という言葉は、筋肉だけでなく全身に当てはまります。定期的に運動しないと筋力が低下し、日常の動作でも余計なエネルギーが必要になります。その結果、疲れやすくなるだけでなく、脳内でドーパミンやセロトニンといった覚醒物質の分泌も減少します。適度な運動は筋力向上だけでなく、精神的な活力もサポートします。

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