インフルエンザに関する10の重要な事実

インフルエンザ(インフルエンザウイルス感染症)は、非常に感染力が高い呼吸器系のウイルス性疾患です。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、米国では毎年5〜20%の人がインフルエンザにかかり、合併症による入院は20万人以上に上ります。

歴史

1918年のスペイン風邪は、地球人口の約5割が感染し、5,000万人以上が死亡した世界規模の大流行でした。30〜40年ごとにウイルスが変異し、免疫が追いつかなくなることで新たな流行が起こります。直近の例は2009年のH1N1(豚インフルエンザ)です。

インフルエンザのタイプ

1930年代にウイルスが確認されて以来、A型、B型、C型の3種類に分類されています。A型とB型が毎年の流行の主因です。A型は人と動物の両方が感染し、B型は人のみが感染します。症状の重さはA型> B型> C型の順です。

感染経路

感染者が咳やくしゃみで放出した飛沫を吸い込む、または鼻・口・目の粘膜に付着したウイルスが体内に侵入します。CDCは、症状が出る1日前から最大5日間は他人に感染させる可能性があるとしています。

主な症状

急な高熱、頭痛、乾いた咳、喉の痛み、筋肉痛、寒気、発汗、食欲不振、関節痛、鼻水、著しい倦怠感が典型です。小児では嘔吐や下痢を伴うことがあります。

ハイリスク患者

CDCは、死亡者の90%以上が高齢者であると報告しています。その他、乳幼児、免疫低下者、喘息・心疾患・糖尿病などの基礎疾患を持つ人も重症化リスクが高いです。

ワクチンの種類

インフルエンザワクチンは「不活化ワクチン(注射)」と「減弱ワクチン(鼻スプレー)」の2種類があります。6か月以上の全ての人が注射を受けられ、2〜49歳で妊娠していない人は鼻スプレーも選択可能です。ウイルスは毎年変異するため、毎年の接種が必要です。

ワクチン接種の対象

季節性インフルエンザの予防として、すべての人に接種が推奨されます。特にハイリスク患者やその介護者は必ず接種すべきです。一方、鶏卵に重度のアレルギーがある人、過去に重篤な副反応を起こした人、6か月未満の乳児、最近ギラン・バレー症候群を発症した人は医師と相談の上で接種を判断してください。

合併症

肺炎や重度の心肺疾患などが致命的な合併症として挙げられます。その他、耳炎、脱水症、鼻副鼻腔炎、気管支炎などの軽度の合併症も見られます。

季節性流行

世界保健機関(WHO)によれば、インフルエンザの流行は主に秋から冬にかけて起こりますが、熱帯地域では一年中感染が見られます。年間で3〜5百万件の重症例、25万〜50万件の死亡が報告されています。

誤解と正しい知識

「胃腸炎(胃腸風邪)」はウイルス性胃腸炎であり、インフルエンザとは別物です。下痢や嘔吐はインフルエンザの症状ではなく、主に呼吸器系の症状が中心です。

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