インフルエンザの診断と対策
インフルエンザ(流感)は毎年何百万人もの人が罹患し、米国だけでも2500万〜5000万例が報告されています。毎年3万〜4万人が合併症で死亡しています。早期の予防・診断・治療が回復を早め、症状を軽減します。
症状
インフルエンザの初期症状は風邪に似ており、感染後1〜7日で現れます。主な症状は喉の痛み、倦怠感、寒気、頭痛、発熱、咳、くしゃみ、鼻水、筋肉痛です。成人は約38.3℃(101°F)の熱が多く、嘔吐や下痢はまれですが、子どもは105°F(約40.5℃)までの高熱や胃腸症状を伴うことがあります。症状が出たら48時間以内に医師の診察を受けましょう。
診断
医師はまず症状からインフルエンザを疑い診断しますが、他の呼吸器感染症と症状が似ているため、迅速診断検査が行われることがあります。米国疾病予防管理センター(CDC)は、地域のウイルス流行を把握しワクチン開発に活かすため、Rapid Diagnostic Test(迅速診断テスト)を推奨しています。診断は喉や鼻の綿棒、鼻洗浄などで採取し、診療所で15〜30分で結果が出ます。
治療
感染後48時間以内に抗ウイルス薬を処方すると、症状の期間を最大2日短縮できます。代表的な薬は「タミフル(オセルタミビル)」「リレンザ(ザナミビル)」です。市販薬を選ぶ際は、胸部の鼻詰まりを解消する去痰薬や抗ヒスタミン薬が有効です。十分な睡眠と水分(ジュース、湯、スープ)をこまめに摂取し、症状悪化や重篤な合併症を防ぎましょう。
予防
最も効果的なのはワクチン接種です。ワクチンは鼻スプレー(ハイリスク患者向け)または注射(一般的)で投与されます。ウイルスは毎年変異するため、毎年の予防接種が推奨されます。さらに、季節性インフルエンザが流行する9月〜3月は手洗いを徹底し、感染者との接触を避けましょう。ビタミンCを1日500 mg摂取すると免疫力強化に役立ちます。
リスク
特に重篤な合併症を起こしやすいのは、6か月未満の乳児、65歳以上の高齢者、介護施設に入居している方です。また、医療従事者や呼吸器・心臓疾患を抱える人もリスクが高く、毎年のワクチン接種が推奨されます。
