口唇ヘルペス(口内ヘルペス)について知っておくべきこと
口唇ヘルペス(口内ヘルペス、通称コールドソア)は、唇や口周りに小さく痛みを伴う水ぶくれができる症状です。主に単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)が原因で、人口の約90%が感染歴を持つと言われています。
1. 症状
初期は唇にチクチク感や灼熱感が現れ、続いて液体で満たされた小さな水ぶくれが形成されます。水ぶくれは破れてかさぶた(黄褐色)になることが多く、痛みだけでなくかゆみ、発熱、リンパ節腫脹を伴うこともあります。
2. 原因
HSV-1は非常に感染力が強く、キスや飲み物・食器の共有、直接水ぶくれに触れることで感染します。また、ウイルスが付着した物体や表面に触れることでも感染リスクがあります。
3. 再発
一度感染するとウイルスは体内に潜伏し、ストレス、疲労、病気、日光曝露、ホルモン変動などのきっかけで再活性化し、再発を引き起こします。
4. 治療法
HSV-1自体を根治する治療法はありませんが、症状を抑える薬剤はあります。市販の抗ウイルス軟膏(例:アシクロビル、ペンシクリビル)を患部に塗布すると治癒が早まり、痛みが軽減します。頻繁に再発する場合や重症例では、医師の処方による経口抗ウイルス薬が適応されます。
5. 予防策
活動中の水ぶくれがある人との接触は避けましょう。自分に水ぶくれができた場合は、キスや飲食器・カトラリーの共有を控え、こまめに手洗いし、汚染された手で目や口に触れないようにします。
6. 症状の期間
初回の発症は7〜10日ほど続くことが多く、再発時はそれより短く、症状も軽度になる傾向があります。
7. HSV-2 と口唇ヘルペス
HSV-2は主に性器ヘルペスを引き起こしますが、口腔性交などの機会にHSV-2が口唇ヘルペスを起こすこともあります。逆にHSV-1が性器ヘルペスを引き起こすケースも報告されています。
症状が頻繁に出る、または重症化する場合は、必ず医療機関で診断・適切な治療を受けましょう。医師と相談し、再発リスクを下げるための追加治療や生活指導を受けることが重要です。
