治療抵抗性うつ病のエビデンスに基づく実践と治療
誤診の可能性
治療抵抗性うつ病と診断された患者でも、実際にはうつ病ではなく双極性障害や他の精神疾患、あるいは甲状腺機能低下症などの身体疾患であることがあります。正確な診断には包括的な評価が不可欠です。
薬物療法
治療抵抗性うつ病の患者は、抗うつ薬の用量を増やすことで効果が得られる場合があります。適切な用量や併用薬については担当医と十分に相談してください。複数の薬剤を組み合わせることで単剤よりも効果が高まることがあります。
電気けいれん療法(ECT)
かつて「ショック療法」と呼ばれた電気けいれん療法は、脳に電流を流し痙攣を誘発する治療です。薬物療法が十分な効果を示さない場合に、医師が選択肢として提案することがあります。
迷走神経刺激(VNS)
体内に埋め込むパルスジェネレーターで、気分に関与する脳領域を刺激する方法です。他の治療が効果を示さない場合に、医師が勧めることがあります。
心理療法
心理療法単独では治療抵抗性うつ病を完治させるのは難しいことが多いですが、薬物療法やECTなどと併用することで有効性が高まります。認知行動療法、対人関係療法など多様なアプローチがあり、効果が不十分な場合は別の手法を試すことが推奨されます。
