膵炎と鬱病の関係と治療法
腹部の奥に位置する細長く柔らかい腺は、炭水化物・脂肪・タンパク質の消化に必要な酵素を産生します。これが膵臓です。膵臓は重炭酸塩も分泌し、胃酸が胃壁を侵食するのを防ぎ、血糖値の調整も行います。膵臓機能に異常が生じると様々な健康問題を引き起こします。その代表的な疾患が膵炎です。
膵炎の定義
Mayo Clinicは膵炎を「膵臓の炎症全般」と定義しています。炎症が頻繁に起こると不可逆的な損傷を与え、慢性膵炎へ進行します。時間が経つと消化酵素が膵臓内部に漏れ出し、膵臓自体を消化しようとします。その結果、膵臓の機能不全が連鎖的に進行し、インスリン分泌不足につながり、糖尿病を引き起こすことがあります。
膵炎の原因
eMedicine Healthによると、膵炎の主な原因はアルコール過剰摂取と胆石です。全症例の80〜90%を占めます。5〜7年にわたる飲酒により急性膵炎の発作が繰り返し起こります。胆石は膵管を閉塞させ、消化酵素が膵臓内に閉じ込められます。特定の薬剤や高脂肪食、遺伝的要因も膵炎のリスクを高めます。
うつ病の定義
うつ病は感情・心理的な障害で、放置すると身体的症状へ波及します。WebMDによれば、うつ状態の人は罪悪感や無価値感に苛まれ、日常活動への興味を失い、落ち着きがなくなります。体重減少や集中力低下が見られることもあれば、過食に走り体重が増加するケースもあります。重度のうつ病は自殺企図に至ることがあります。
膵炎と鬱病の関係
膵炎は多くの疾患と同様に、うつ病を引き起こすことがあります。膵臓が十分な栄養を吸収できないためエネルギーが不足し、自己効力感が低下します。その結果、無価値感が増幅し、うつ状態が深まります。うつ病が食欲減退をもたらすと、膵炎による体重減少がさらに悪化します。WebMDは「慢性疾患が原因のうつ病は、痛みや倦怠感、対人交流の制限がある場合、病状をさらに悪化させる」と指摘しています。
治療法
膵炎の治療には点滴による静脈補液と鎮痛薬が基本です。重症例では肺・腎・心臓に合併症が生じることがあり、集中治療室での管理が必要です。極端な場合は損傷した膵組織を外科的に除去する手術が行われます。
