陰イオンとは
陰イオンは自然に存在する負に帯電した空気分子で、脳内のセロトニン濃度に影響すると考えられています。夏の空気は冬に比べて陰イオンが多く、実験室や治療施設では機械的に生成することもできます。
季節性情動障害(SAD)の原因
原因は完全には解明されていませんが、いずれも冬季の光量減少に関係しています。光の量が少ないこと、光の質(強度)が低いこと、あるいは朝日の不足が体内時計を乱すことが主な仮説です。
影響と統計
SADは世界で1,000万人から6,500万人が一生に一度は症状を経験すると推定されています。女性にやや多く、40歳未満の若年層に多いですが、子どもやティーンでも発症例があります。特に米国の太平洋北西部、アラスカ、北中西部・東部の州に多く見られます。
光療法
1980年代に光療法が導入され、1990年代後半の大規模研究では、10,000ルクスの光を30分以上浴びさせた結果、1か月で症状が改善した患者が50%以上いました。光強度は3,000~10,000ルクス、照射時間は30分から数時間と研究ごとに異なります。
陰イオン療法の研究
コロンビア大学医学センターのマイケル・ターマン博士らは、低密度・高密度のイオン発生装置を用いて、1cm³あたり10,000~2,700,000個の陰イオンを生成し、被験者の半数以上で有意な改善を確認しました。特に起床直前に高密度イオンを供給する方法は、従来の光療法と同等、あるいはそれ以上の効果を示しました。多くの研究で、イオン療法は夜明けシミュレーションやパルス光と併用されました。
